今回は、econFolioについてご紹介します。
econFolioは、eポートフォリオを作成するためのツールです。
人によっては、「eポートフォリオって何?」と思われるかもしれません。あまり馴染みのない言葉ですね。
まず、ポートフォリオという単語について説明しましょう。
ポートフォリオとは、もともと絵描きや建築家といった芸術作家などが、自身の作品を整理してまとめた作品ファイルのことを指します。
自分の今までの経験や能力を見てもらうにあたって、必要なものを見やすくまとめることは重要なことでした。
このポートフォリオを見せて、他の人から評価してもらったり、仕事をもらったりしていたわけですね。
また、複数のものを集めるという意味合いから、日本では「複数の金融商品投資の組み合わせ」という意味合いで、金融業界の用語としてよく使われています。
最近では、教育現場や就職活動でもポートフォリオという単語が注目されてきています。
学生から見ると、自分の学習の過程や成果物をまとめて整理することで、自分の学習の進み具合を確認したり、目標を再設定する際の目安になることが期待できます。
また、教員や親、人事担当といった、評価する側から見ても、学生が現状で問題になっているところや指導方針の修正を行うのに、大きな助けになると考えられています。
このように、ポートフォリオという言葉は場合によって色々な意味を持ちますが、基本的に
複数のモノを組み合わせて整理し、再評価するもの
という意味合いで捉えればいいでしょう。
eポートフォリオは、ポートフォリオをデジタル化したものを指します。
econFolioは、eポートフォリオをWeb上で簡単に作成できるツールということですね。
Web上で作成したものをそのまま公開できるので、他人に提示するのも簡単です。
既存のWebアプリで近いものといえば、「前略プロフ」などでしょうか。
なお、econFolioは、オープンソースのeポートフォリオ管理システム「Mahara」を使って構築されています。
より詳しく知りたい人は、Maharaの説明ページも読んでみてくださいね。
さて、前置きはここまでにして、econFolioがどのようなものか、一度覗いてみることにしましょう。
econFolioは、econLearningと連携しているツールですので、まずはeconLearningにアクセスします。
econLearningへのリンク
econLearningのトップページ右側に、econFolioへのリンクがありますので、こちらを開いてeconFolioにアクセスします。
なおこの際に、自動的に自分のアカウントでログインしたことになります。
これが、econFolioのトップページです。
画面上部にメインメニューのタブ、右端に自分のアカウント情報や他のユーザのログイン情報などが表示されます。
まずは、自分のアカウントを設定しましょう。
ポートフォリオを人に見てもらえるような形にする前に、まずは自己紹介からというわけです。
メニューの「プロファイル」を押して、プロファイルの編集画面を表示します。
これが、プロファイルの編集画面です。
ここに、自分に関する情報を入力していきましょう。
また、左側の人影をクリックすると、自分を表すアイコンを変更することができます。
顔写真でもいいですし、一目で自分と分かるような特徴的な画像を選んでもいいですね。
あまり大きな画像は使えませんのでご注意を。
全て入力し終えたら、左下のボタンを押して保存します。
保存が完了すると、画面上部に保存が完了した旨のメッセージが表示されます。
次に、今書き込んだ自己紹介を、自分の自己紹介(プロファイル)ページに表示されるよう設定しましょう。
画像にあるように、「プロファイルページを編集」を押して開いてください。
ここでは、自分のプロファイルページに何を載せるかを設定することができます。
上に掲載できるパーツがあり、下側にはそのパーツを載せる場所が表示されています。
早速、先ほど書いた自己紹介文を掲載してみましょう。
まず、パーツの種類タブから、「プロファイル」を選びます。
パーツのアイコンに、「プロファイル情報」が出てきますので、それをマウスでつかんで下の部分に持っていきます。
ここで、今まで入力した内容の中でも、どの項目を選んで掲載するかを設定できる画面が表示されます。
適当に掲載したい項目をチェックしましょう。
これでページの設定は完了です。
画面下の「完了」ボタンを押して保存しましょう。
それでは、早速、入力した内容を確認してみましょう。
上のメニューから「プロファイルページを表示する」を押すと、自己紹介のページが表示されます。
先ほど入力された内容の一部が、「プロファイル情報」のところに表示されていますね。
その他にも、「マイフレンド」や「ウォール」といったものが表示されています。
ウォールというのは、Twitterなどに代表される、いわゆるマイクロブログの一種です。
100文字程度の短い文章を、手軽にWebに掲載したい時などに利用できます。
このプロファイルページは、最初は、econFolioにログインできる人(つまり、名市大の経済学部生)のみが閲覧できる設定になっていますが、外部から閲覧できるようにすることも可能です。
この「パブリックアクセス(ログインなし)を許可する」というリンクを押すと、世界中から閲覧が可能な状態となります。
例えば、名刺にプロファイルページのURLを書いておいて、渡した人に見てもらうというのもいい考えですね。
今回は、econFolioの概要と自己紹介ページの設定についてご紹介しました。
また、次回以降で自分のポートフォリオの具体的な作成方法についてご案内したいと思います。